インターネットを介した情報収集が主流になっている現代において、集客を強化したい企業の選択肢としてWeb・インターネットの活用は欠かせなくなっています。
しかし、一言で「Web集客(ネット集客)」と表現しても、実際には種類がいくつかあり、それぞれの特徴が異なります。選択肢が多いだけでなく特徴が違うため、いざWeb集客を始めよう！とやる気を出しても、どれを行うべきかわからずに成果を出す前に諦めてしまう・・・ということは、中小企業ではよくあることです。
そこでこのページでは、千葉県で企業のWeb集客支援をしているカーテンコール株式会社が、Web集客(ネット集客)の主な手法やその特徴、中小企業がWeb集客を始める際の戦略の立て方について詳しく解説していきます。
Web集客(ネット集客)とは？
Web集客(ネット集客)とは、その名の通りインターネットを介して見込み客を呼び込む活動全般を指します。手法はさまざまありますが、大きく分けて無料でできる対策と広告費を支払って広告を出稿する2つのパターンで見込み客を自社のページに呼び込み、そこから問い合わせや商品・サービスへの購買、実店舗への来店を促す形が一般的です。
オフラインでの集客との違い
Web集客(ネット集客)と対照的な集客方法として、オフライン(インターネットを介さない)集客方法があります。手法としては、主に紙のチラシやDM,FAX、街に設置する広告、TVCM、新聞への広告掲載などが挙げられます。
主な違いは、「必要な予算の規模」と「データが活用できる度合い」にあります。
オフラインの施策の場合、Web集客(ネット集客)と比較して、一度の集客施策実行に大きな予算が必要な場合が多いです。特にWeb集客の手法の1つであるSNS運用を自社で行えば、広告費0円で見込み客獲得に繋げることも可能ですが、オフライン施策の場合にはそうは行かない場合が多いです。
また、Web集客(ネット集客)を行う場合、オフライン施策よりもターゲティングが正確なため、購買意欲が高い見込み客や自社のターゲットとなる人にだけ広告を見せるということも可能です。
そして、施策を実行した後も、オフラインの施策の場合には問い合わせや購買をしてくれた顧客の情報しかわかりません。しかし、Web集客(ネット集客)の場合には、問い合わせや購買前にサイトから離脱(Webサイトを閉じた場合など)の行動データなども取れることから、施策を改善しやすく、施策を重ねるごとに成果がよくなっていきやすいという点が大きな魅力です。
WebマーケティングとWeb集客の違い
Web集客(ネット集客)と同じような意味で使われる言葉として、Webマーケティングという言葉があります。Webマーケティングとは、Web上の施策を通じて商材が売れる仕組みを作ったり、再度購買してくれるような施策を実施したり、Web上の施策を通じて事業戦略を実行したりという活動を指しています。
非常に似ている言葉であり、現場ではほぼ同じ意味で使われることも多いですが、概念としては、WebマーケティングはWeb集客(ネット集客)の上位の概念であり、Web集客(ネット集客)はWebマーケティングの中の一つの分野・手法といえます。
Web集客(ネット集客)の重要性
2000年ころまでは、インターネット自体の発達が未熟だったため、アナログなDMや新聞広告、TVCMなどの手法だけでもそれなりの集客効果が見込めました。しかし、技術の進歩によってPCやタブレット、スマートフォンをみんなが持つようになり、アナログの手法だけでこれまでと同様の集客効果を見込むのは現実的ではなくなりました。
もちろん、商材やターゲットによってはオフラインの施策の方が効果が良いケースがあることは否定しませんが、現在では多くの人が当たり前のようにインターネットで情報を調べており、その情報を元に商材購買の意思決定を行っているため、Web集客(ネット集客)をおろそかにしている企業や店舗は、比較検討の対象から外されてしまう恐れがあります。
総務省が令和5年(2023年)5月に発表した、「令和4年通信利用動向調査の結果」によれば、スマートフォンは全世帯の90.1%が保有していることが示されており、インターネットの利用状況では全体の84.9%の人がインターネットを利用していることがわかっており、これらは堅調に伸び続けていることから、現代ではほぼ全ての人がインターネットに繋がれる状態で生活していることがわかります。
これらを踏まえると、インターネットを活用した集客施策の実施はビジネスを成功させるためにももはや必須の要件といっても過言ではないのです。
Web集客(ネット集客)の手法は流入経路別に分けて5種類
Web集客(ネット集客)で成果を出すためには、まずは自社のページへの流入数を増やすことがとても大切になります。流入経路としては主に大きく分けて5種類あります。
- 検索エンジン
- SNS
- Web広告
- 外部サイト・メディア
- メルマガ・公式LINE
それぞれに集客の手法があるため、それぞれの具体的な手法をご紹介します。
検索エンジン対策
| 手法 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| ・SEO対策 ・MEO対策 | ・無料で対策可能 ・Webサイトが企業の資産になる ・継続的な集客が期待できる | ・必要な知識が多い ・成果が出るまで時間がかかることが多い ・アップデートで大きく順位が下落することがある |
検索エンジンとは、GoogleやYahoo!が代表として挙げられる、キーワードを入力するとそのキーワードに応じた検索結果を返してくれる(表示してくれる)サイトのことで、現代では非常に多くの方が使っています。
この検索エンジンに対応したWebサイト作りを行っていくことで、継続的かつ比較的大量な流入を獲得することができます。また、一度作ったページは半永久的にインターネット上に残り続けるため、自社の資産のような形となり、見込み客を連れてき続けてくれる存在となります。
SEO対策
Web集客において、特に重要とされているのがGoogleやYahoo!といった検索エンジンからの自然(オーガニック)検索流入です。
自然検索とは、検索結果として表示されるWebサイトの一覧の中で、広告枠を除いた部分をクリックしての流入のことをいいます。自社で保有するWebサイトやブログを最大に活用して検索エンジンに対応するサイト作り、記事作りを行っていくことが必要になります。
検索結果での順位が上であればあるほどクリック率(自社サイトに検索結果から流入してくる確率)が高くなる傾向があるため、集客力を強化したい場合には、特定の検索キーワードの検索結果でできるだけ上位を取るためのSEO(検索エンジン最適化)対策を行う必要があります。
>>SEO対策とは？いまさら聞きにくいSEO対策の基本や基礎を解説
MEO対策
近年ではGoogleマップやYahoo!地図などの地図情報の中に多数の情報が組み込まれるようになり、マップ情報に掲載されている情報から自社サイトに流入したり、購買につながるといったケースが増えてきました。
そのため、各企業が地図機能の中で検索結果上位を狙う施策としてMEO(マップエンジン最適化)対策を行う企業も増加しており、特に実店舗などの場所に関する情報が重要になるビジネスでは有効な手法といえます。
SNS運用
| 手法 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| ・SNS運用 ・インフルエンサーマーケティング | ・無料で対策可能 ・即時性と拡散性に強み ・ユーザーとの直接やりとりが可能 | ・炎上リスクが大きい ・SNS運用の知識と運用の手間がかかる ・効果が出るまでに中長期的な運用が必要 |
SNSとは、FacebookやInstagram,Xなどに代表されるソーシャルネットワーキングサービスの略称で、基本的に利用料が無料でユーザー同士が自由に投稿、コミュニケーションが取れるサービスを指します。
各サービスごとに大きな特徴があり、それぞれの利用者層は違いますが、特に若年層では検索エンジンではなくSNSで情報を調べるという割合が多く、to C向けのサービス・商品を扱っている企業では、運用がほぼ必須と言える集客方法です。
X(旧：Twitter)
X(旧：Twitter)は、文字数制限と匿名性によって、世界的に見ても日本国内の利用者が非常に多いSNSです。
イーロン・マスク氏が旧Twitter社を買収していこう、継続的にサービスの改善・改修が行われているため、現在でも毎月のように状況が変わっているSNSですが、30代未満の利用者が多く、他のSNSと比べても即時性と拡散性に優れており、認知拡大や「バズりたい」という場合には利用が有効です。
Facebookは、実名登録を基本としたSNSで40代前後のユーザーが特に利用している傾向があり、利用者の中にはビジネスパーソンが比較的多いことからも、B to Bや高額商材を扱う企業に向いているSNSといえます。
また、後にご紹介するように非常に優秀な広告ターゲティング精度を誇るため、広告媒体として、Web集客で活用されることが非常に多いです。
Instagramは、写真や動画投稿に特化したSNSでFacebook社(現Meta社)が買収したことで、同じ企業が運営しているSNSプラットフォームです。
文章だけでは伝えにくい商品やサービスを伝えやすく、おしゃれ感度の高いユーザーが多いため、ショッピングの購買獲得や実店舗への集客に有効なSNSといえます。
TikTok
TikTokは、ByteDance社が運営するショート動画に特化したSNSで、20代前半未満の若年層に多く利用されています。
拡散性やユーザー参加性にも優れており、ハッシュタグをつけてみんなで同じような動きにチャレンジしてもらうなどで、企業の認知拡大を図ることができます。
ただし、メインのユーザー層が若年層であることから、高額商材やBtoB系のビジネスとはあまり相性が良くないため、自社の商材とユーザーの特性を考えての活用が必須となります。
YouTube
YouTubeは、SNSの特徴も検索エンジンの特徴も備えている特殊な存在です。
Googleが運営する動画プラットフォームであり、誰でも動画をYouTubeに投稿すること自体は無料で行うことができ、動画の視聴者とコミュニケーションも可能ですし、自身(自社)のYouTubeチャンネルに複数の動画があれば遡っての視聴も期待できます。
YouTubeの動画検索には、GoogleのWebサイト検索エンジンと同じようなアルゴリズム(順位決定ルール)が組み込まれており、投稿した動画が検索でできるだけ上位に上がるような工夫が必要など、検索エンジンのような対策も必要になります。
Web広告運用
| 手法 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| ・リスティング広告 ・バナー(ディスプレイ)広告 ・アドネットワーク広告 ・動画広告 ・各種SNS広告 ・アフィリエイト広告 ・リターゲティング広告 ・記事広告(タイアップ) | ・即効性が高い ・認知拡大の可能性が高い ・ターゲットを絞って配信可能 | ・必ず費用が発生 ・専門的な運用知識も必要 ・広告配信を停止すれば流入も停止する |
Web広告は、運用型や期間掲載型など様々な形の広告がありますが、費用を支払うことで、即効性があり、大量のユーザーにリーチができる集客手法です。
競合の状況や運用者の設定によって大きく成果が左右されますが、Web広告の場合には1円からでも広告出稿が可能な場合が多く、とりあえずテストしてみたい場合にはWeb広告出稿は、おすすめな手段といえます。
リスティング(検索)広告
リスティング広告(検索広告)は、検索結果画面の上や下の部分に、検索結果に応じた広告が表示されるテキスト型の広告です。
主にGoogleやYahoo!といった大手検索エンジンが独自に開発している広告配信機能(管理画面)を通じて操作し、タイトルや広告文、ターゲットとするキーワードを入力して広告配信を行います。基本的にはクリック課金型の料金体系を採用しているため、広告配信されただけでは費用がかかりません。
検索エンジンにユーザーが入力するキーワードごとに配信を制御できるため、自社のサービスに興味がありそうなユーザーのみにリーチすることができます。そのため、運用方法によっては広告費用の無駄を抑えて配信することが可能です。
>>リスティング広告の始め方|初めてのリスティング広告出稿の成功の秘訣5選を解説
ディスプレイ広告
ディスプレイ広告は、Webサイトやアプリなどの広告枠に画像や動画が表示される広告形式で、「バナー」と呼ばれる形式での広告表示が多いことから、バナー広告とも呼ばれています。
最大の特徴は、さまざまなWebサイトやアプリの利用者に広告を見せることができるため、広範囲に自社のサービスを認知させられる点です。
無駄な広告費が多くなりがちなデメリットがありますが、認知度アップに利用することができますし、上手くターゲティングを行うことで、完全なターゲット外のユーザーを除外して配信することも可能です。
代表的なものとしては、Googleディスプレイネットワーク(GDN)とYahoo!ディスプレイ広告が挙げられます。媒体によって若干の運用ノウハウや制限が違うため、自社の目的や利用のしやすさなどでより効果が挙げやすい媒体を選ぶこともポイントです。
アドネットワーク広告
アドネットワーク広告とは、複数の媒体にまとめて広告を配信できる仕組みが構築されている広告媒体のことです。
複数の広告媒体を1つにまとめた形で構築されているため、広告配信を行うと非常に多くの広告配信面(Webサイトやアプリなど)に広告が表示されるようになります。広告出稿先ごとに管理画面がバラバラにならないため、運用担当者の負担削減が期待できます。
ただし、広告配信先の指定やターゲットの設定が細かくできないケースが多く、意図しない形での広告配信がされてしまう可能性があるため注意が必要です。
動画広告
動画広告は、その名の通り画像やテキストではなく動画が広告となっているものです。
YouTubeなどで広告が配信されることが多くなり、動画広告という存在が良く認知されるようになりました。主な出稿先はやはりYouTubeやTikTokです。
動画の尺に内容がおさまっていれば良いため、広告としてのクリエイティブ範囲が広く、音、色、登場人物やストーリー性など様々な広告の作り込み要素によって大きく成果が変化します。
動画の内容やターゲットの精度によっては、購入につなげることもできますし、認知拡大も可能です。ただし、広告配信費用以外に動画を制作する費用が他の広告よりも必要になる点が注意ポイントです。
各種SNS広告
SNS広告とは、Facebook,Instagram,X(Twitter),LINE,Tiktokに表示される広告です。
動画やバナーでの配信がメインとなりますが、ユーザーのタイムラインやストーリーズなどの投稿の一部として溶け込ませることができるため、ユーザーに自然と広告閲覧を促すことができます。
特にFacebook広告はターゲティングの精度が高く、特定の人にだけ刺さるというようなサービスの広告運用にも向いています。
アフィリエイト広告
アフィリエイト広告は、サイト運営者やインフルエンサーなどのアフィリエイターと呼ばれる第三者と提携し、各者(社)が保有するメディアに広告を配信してもらう広告です。
成果報酬型の料金形態であるため、自社が設定する成果が発生するまで費用を支払う必要がないケースが多いです。そのため、費用対効果が非常にわかりやすいという点が特徴です。
ただし、掲載される表現を広告主側が制御しにくい点や、成果が上がり続ける場合にはずっと広告費を支払い続ける必要がある点などのデメリットがあるため、注意して利用することをおすすめします。
リターゲティング広告
リターゲティング(リマーケティング)広告は、過去に自社のページに訪れたことのあるユーザーに対して再度広告を配信する形式の広告です。主に、Webブラウザで取得する「Cookie(クッキー)」という仕組みを活用してユーザーの訪問履歴を特定し、そのユーザーが他のサイトを閲覧している時などに広告を配信することができます。
一度自社のサイトに訪れたユーザーのみに配信できるため、自社商材に興味を持っている可能性が高く、設定によっては「問い合わせフォームまで閲覧したが問い合わせしなかった人のみに広告を配信する」なども可能であるため、無駄なく効率的に訴求できる点が特徴です。
記事(タイアップ)広告
記事広告(タイアップ広告)は、他社が運用するWebメディアなどに通常の記事と同じような体裁で掲載される広告です。インタビュー形式や体験レポートのような形式で作られるケースが多く、そのメディアを利用する多くのユーザーにリーチすることが可能です。
読者から共感や納得感を得る形で記事が作られることが多く、広告を出稿する会社側ではほとんどなにも制作する必要がない(インタビューに応じるなどは必要)点もポイントです。
掲載メディアが集客力のあるメディアであれば、一定の閲覧が見込めることに加え、半永久的に掲載し続けてくれる場合もあるため、資産性があるのが特徴です。
外部サイト・メディアへの露出
| 手法 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| ・プレスリリース ・キュレーションサイトへの掲載 ・口コミサイトへの掲載 | ・外部メディアの力を利用できる ・無料で利用できる場合が多い | ・絶対に取り上げられる保証はない ・掲載される内容をコントロールできない |
影響力や一定の集客力のあるメディアやサイトに自社の情報を掲載してもらうことで、自社サイトへの集客を図ることができます。
いわゆる小手先の手法でできることはあまり多くはありませんが、地道な広報活動などで新聞やTVなどの影響力のあるメディアに取材されて記事として掲載されれば、信頼を獲得できるだけでなく自社サイトへの流入増も期待できます。
プレスリリース
企業の新しい取り組みやサービスを始める場合、プレスリリースとしてメディア向けに文書を発表することがあります。何もしなければ自社のWebサイトにプレスリリース文章を掲載して終わりになりますが、PRTIMESを代表とするプレスリリース配信ツールを利用することで、多数のWebメディアに掲載されます。
また、広報活動が上手くいけばTVや新聞などの媒体に取り上げられることもあり、各メディアの集客力を存分に利用することができます。
キュレーションサイト・口コミサイト
特定のテーマについて情報を集めたりまとめたりしているキュレーションサイトや、口コミサイトに自社のビジネスを掲載してもらうことで、集客導線を作ることができます。
無料で掲載できる場合が多いですが、悪口や不満などが掲載されてしまうリスクも高く、導線は作れるが実際に掲載される内容のコントロールができないという点には注意が必要です。
メルマガ・公式LINE
| 手法 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| ・メールマガジン ・公式LINE | 継続アプローチがしやすい | メルマガ・公式LINEに登録してもらう施策も必要 |
企業名や特定のキャラクターを作って発信するメルマガや公式LINE運用も育てていけば大きな流入経路となります。
この2つは、読者 = 自社のサービスに興味を持ってくれている見込み客となるため、自社サイトへの誘導もしやすく、継続的にアプローチしていけばサービスや商品の購買に繋がりやすいといえます。
ただし、まずメルマガや公式LINEに登録してもらうための導線を作る必要があり、即効性や拡散性には難がある施策です。
Web集客(ネット集客)でよくある疑問
Web集客(ネット集客)を始めるとよく発生する疑問について、代表的なものをいくつか弊社としての回答とともにご紹介します。
SEOはお金をかければ必ず成功する？
SEO対策は、自然検索流入を獲得する施策です。
お金をかけて記事を作ったり、SEOコンサル会社に分析や施策立案を行ったりしてもらうことで、SEO対策の成功率は大きく上げることができるでしょう。そしてWeb集客を初めて開始しようと考えている企業では、とりあえず高いお金を払えば成功するだろうと考えている場合が少なくありません。
しかし、お金をかければ必ず成功すると言い切れない2つの理由があります。
1つは、SEO対策で対策ができる自然検索の順位は「相対評価」であることが関係しています。自社がどれだけ素晴らしい記事(コンテンツ)を制作し、どれだけ検索エンジンにとって評価できるサイトを作ったとしても、それ以上に検索エンジンに評価されるサイトがたくさんあれば、自社サイトの順位は上がらないのです。
2つ目は、検索エンジンの評価基準は公開されておらず、定期的に基準が変更されるからです。現在の検索エンジンの順位決定基準は主にGoogleによって決定されていますが、Googleは評価基準を公開していません。
そのため、各SEO対策業者は様々な指標を見比べて何を強くすればSEO対策として有効なのかを研究し、その結果を施策に反映して各社の集客支援をしています。そのため、各社によって対応策に若干の差があり、絶対的な正解が存在しないという内容といえます。
また、Googleアルゴリズムアップデートと呼ばれる順位決定基準の見直しが年に数回程度不定期で行われ、アルゴリズムアップデートが行われる度に大きな順位決定基準が見直され、検索順位が大きく変動します。
その度にSEO対策内の施策の重要度が変わったり、それまで上位を獲得できていたページが大きく順位を下げてしまうということも発生したりします。結果的に、イタチごっこになるケースが多く、お金をかければ全て上手くいくとは言い切れないのがSEO対策です。
ただし、お金をかける必要がないわけではありません。SEO対策は非常に専門的な知識と作業の手間が必要になる施策であるため、できれば専門家に依頼して対策を行うことをおすすめします。
HPとLPの違いは何？
Web集客の準備を進めていくと、HP(ホームページ)とLP(ランディングページ)という2つの種類の自社サイトに関する単語が出てきます。
HP(ホームページ)とは、コーポレートサイトを含むWebサイト全体のことを指している場合が多いです。対してLP(ランディングページ)は、施策の着地点のページのことを指しています。
簡単にいえば、広告やSNS運用でのユーザー告知のなかにあるリンクをクリックした先のページのことをLP(ランディングページ)と呼びます。そのため、HPの中にLPがあることもあれば、完全に独立した形でLPが存在している場合も多いです。
また、LPは施策のゴールとなる問い合わせや商品購買ページになることがほとんどであるため、複数パターン制作して有効なものがどれかをテストすることもしばしばあります。
とりあえず何から始めるべき？
「とりあえず何から始めるべきか？」と企業が考えている場合の多くでは、検討する際に比較するべき情報が足りていないことが多いです。
このページの後半に記載するように、施策の目的や自社のターゲット層、期限や目標、予算をまずは明確にし、それらに合致する施策をスタートさせることが重要です。
もし、そういった点での情報整理からのご支援を必要としている場合には、千葉県でWeb集客支援を行っている当社カーテンコール株式会社にお気軽にご相談ください。
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☑️自社サイトのアクセスを増やしたいけど、何をしたらいいかわからない・・・
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Web集客(ネット集客)に活用できるツール9選
Web集客(ネット集客)を行う際に、活用することで成果を向上させることができたり、手間を省くことができるツールがいくつかあります。ここでは、代表的なツールを9個紹介します。
CMS
CMSとは、Content Management System(コンテンツ管理システム)の略称で、複雑なコード記載やプログラミングの技術がなくてもWebサイトやコンテンツ配信を行うことができるツールのことです。代表的なCMSとして、WordPressやWixなどが挙げられます。
テキストや画像データ、配信に必要なテンプレートなどをCMSに入力、保存して投稿することで、必要に応じてデータを組み合わせてWebページを生成してくれます。
特に自社のオウンドメディア(自社ブログなど)を運用する際には、WordPressでの記事管理を行うことで便利に運用を開始することができます。
MAツール
MAツールとは、マーケティングオートメーションツールの略称で、新規顧客の獲得や獲得した見込み客の育成プロセスを自動化することができるツールです。
MAツールを利用することで、定期的なメルマガ配信、スコアリングによる顧客の分類などを一度設定すれば自動で行うことが可能です。
ツールによってできる対応範囲が異なりますが、営業活動支援ツールであるSFAや顧客育成のためのCRMといったツールと連携することでより効果的にWeb施策を行うことができるようになります。
メルマガスタンド(メールマーケティングツール)
自社のメルマガを配信する場合に利用するのが、メールマーケティングツールやメルマガスタンドと呼ばれる、メールマガジン配信サービスです。
ツールによっては、メールの作成から配信、配信後の分析までのプロセスを効率化・半自動化してくれるものがあるため担当者の負担減となります。
MAツールにもメルマガ配信の機能はありますが、MAツールはあくまでデジタルマーケティング全般に対応したツールであるのに対して、こちらはメール配信のみに特化しているため、費用を抑えてまずはメール配信から始めたい場合には、こちらのツールを利用するのがおすすめです。
SNS
有名なSNSには、Instagram,X(Twitter),Facebook,Tiktokなどがありますが、国内外に大小様々なSNSが存在しています。
SNSで公式アカウントを運用したり、インフルエンサーに依頼して商品やサービスの紹介をしてもらうことができれば、高い集客効果を低単価で実現可能です。
プレスリリースツール
企業が発表するプレスリリースの文書を、提携しているメディアに一気に配信することができるのがプレスリリースツールです。
代表的なツールとしては、PRTIMESやDreamNewsが挙げられます。各メディアごとに掲載するかどうかの審査が発生することにはなりますが、プレスリリース配信直後に有名メディアに自社のプレスリリースをほぼ確実に掲載できるため、認知獲得や信頼獲得をまず目指したい場合には利用することをおすすめします。
Googleアナリティクス
Googleアナリティクスは、Google社が無料で提供するWeb解析ツールで、サイトへのアクセス数や成果の数、ユーザーの属性などを細かく分析することができます。
特に自社ブログやオウンドメディアを運用している企業は導入必須のツールといえます。
Googleキーワードプランナー
Googleキーワードプランナーは、Google広告の管理画面から利用できる広告主向けのツールで、各キーワードの月間検索数や競合度合い、自社が入札するとした場合の目安の入札金額を調べることが可能です。
そのため、広告出稿のためだけでなく、SEO対策用のコンテンツ制作の際のキーワード探しなどに役に立ちます。
SNS分析ツール
SNSで集客しようとする場合には、SNSに搭載されている分析機能や分析に特化したツールを活用しましょう。
分析ツールを活用することで、自社アカウントにおけるインプレッション数やフォロワーの属性、一定期間でのフォロワー増加数などを分析することができます。
LPOツール
LPOとは、Landing Page Optimization(ランディングページ最適化)のことで、LP(ランディングページ)をユーザーの利用状況を分析しながら改善し、成約率(CVR)を向上させる施策のことです。
LPOツールは、各種データを閲覧できるだけでなく、簡単に新しいクリエイティブを活用できるため、繰り返しLPOを行う際に非常に有効なツールです。
Web集客(ネット集客)を開始する際の戦略の立て方
Web集客(ネット集客)を行う際は、単に自社サイトに記事を追加したり、とりあえず様々な手法に手を出したりするだけでは十分な結果を得られないことが多いです。
ここでは、Web集客を開始する際の戦略を立てるステップについて紹介します。
1.目的を明確にする
まずは、Web集客(ネット集客)を行う目的を明確にすることが重要です。
とりあえず自社のホームページやサービスサイトを立ち上げれば、勝手にユーザーが訪問してくれて、商材販売につながるというわけではありません。とはいっても、自社で使えるリソースには限界があるため、すべての施策を目の前でやり切ることは不可能に近いです。そのために、なんの目的で行うのかの柱を明確にします。
- サービスの利用者の増加
- ECサイトの購買増加
- 通販事業のリピート率増加
- 自社の認知度増加
- メールマガジンの購読者増加
- SNSのフォロワー増加
など、明確な目的を定めることができれば、行うべき施策や量、手法がある程度絞られてくるため、検討がしやすくなります。定期的に施策は見直す必要が出てきますが、ブレない目的を定めることで、振り返りもしやすくなります。
2.ターゲットを明確にする
次に行うのは、ターゲットを明確にすることです。
自社のサービス・商材のターゲット以外の人が集まってきてしまっても、手間や費用がかかってしまうだけで成果があまり出ない可能性が高くなります。1で決めた目標を達成するための自社のターゲットを明確にし、できるだけブラさずに施策を進めていくことで成功に近づいていきます。
年齢、性別、住んでいるエリア、職業、暇な時間帯はいつなのか？など、できるだけ明確なターゲットを設定すると良いでしょう。
3.目的とターゲットに合わせて手法を選択する
ネット集客には、ここまで紹介してきた様に様々な手法があり、それぞれに特徴があるため、手法の特徴と自社の目的・ターゲットが合致する手法を選択しましょう。
例えば、10代女性向けの美容商品を販売するECサイトを運営しているのであれば、若年層に人気のあるInstagramやTiktokで集客したり、キーワードを絞った検索広告出稿がおすすめです。
ターゲットや目的を明確にしたことで、使うべき集客手法が明確になります。そのため、1と2を飛ばすことがないようにしましょう。
4.できる限り数字で目標値を設定する
Web集客は、様々な情報が数字などで取れることが大きな特徴です。
この特徴を利用して、最適な施策を取り続けるために、施策を開始する前にできるだけ数字に起こした(定量化した)目標を設定しましょう。
いつまでに、どれくらいの成果が、どれくらいの単価で取れていれば成功かを明確にすれば、達していない場合に何がダメだったのかを振り返りやすくなります。
5.施策を始めてみる
1-4の準備が整ったら、実際にWeb集客の施策を始めていきます。
広告出稿などは短期的に成果が確認できるものですが、SEO対策やSNS運用は、成果が出るまでにそれなりの時間を必要とするため、中長期的な目線で取り組むことが必要です。
6.継続的に数値を振り返って改善を行う
Web集客を実施するうえで重要なことは、効果検証と改善を繰り返すことです。
状況に応じて、最適な改善策は変化するため、Web集客が軌道に乗った後も定期的に戦略の見直しを行い、より良い成果を出せる様に検証と改善を行っていきましょう。
Web集客(ネット集客)に迷ったら専門家に相談しよう！
ほぼ全ての人がインターネットにアクセスできるようになった現代において、企業の集客でもインターネット活用はほぼ必須です。
しかし、このページで紹介したように、Web集客(ネット集客)は幅広い知識と手間がかかるものであり、そう簡単に成功できるものではありません。むやみに手を出すと、無駄な時間と労力を積み重ねただけで成果がでなかったという結果になってしまいがちです。
そのため、自社で戦略を練って対応するか、できればWeb集客(ネット集客)の専門家の力を借りて、施策をスタートさせることをおすすめします。
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